タイの電圧は220Vみたいだけど、日本から電化製品を持っていく場合「変圧器」は必要?
スマホやパソコンの充電器はほとんどがフリー電源(AC100~240V対応)なので、海外でも変圧器不要でそのまま使うことができます。
問題となるのは、「ドライヤー」と「ヘアアイロン」ですね。
ドライヤーとヘアアイロンは100Vのみ対応のものも多いので、海外に持っていく場合は注意が必要です。
1.結論
結論としては、
【スマホ・パソコン・カメラ・モバイルバッテリー】
不要
【携帯型ゲーム機】
不要(ニンテンドーDS・3DSシリーズは注意!)
【ドライヤー】
不要(海外対応のドライヤーを買うことを推奨)
【ヘアアイロン】
変圧器購入を検討する余地あり
となります。
以下で解説していきます。
2.タイのコンセント事情
電圧/周波数
タイのコンセント電圧はAC220Vと日本より高い電圧になっています。
日本の100V専用の電化製品を接続すると、機器が故障したりショートしたりするので電圧は入念に確認しておきましょう。
以下は筆者の自宅で測定した電圧ですが、228Vと少し高いですね。
また、周波数は50Hzで東日本と同じです。
国 | 日本 | タイ |
電圧 | 100V | 220V |
周波数 | 東日本 50Hz 西日本 60Hz |
50Hz |
ほとんどの電化製品は50/60Hz共用となっているので問題ないと思いますが、念のため、タイに持っていく電化製品は電圧だけでなく周波数も確認しておきましょう。
プラグ形状
まず、世界で使われているコンセントの形状は全部で8種類あります。
出典:ククレンタル
このうち、タイではA・B3・Cタイプの3種類が使われています。
日本は「Aタイプ」ですね。
タイで販売されている電化製品のプラグはこの3種類が入り混じっており、必然コンセントの形状はどのタイプでも差し込めるようになっています。
以下がタイで一般的に設置されているコンセントです。
日本のコンセントと形状が違いますね。
「Aタイプ」も差し込めるようになっているので、日本から持っていく充電器などの「変換プラグ」は不要です。
ただ、筆者は見たことありませんが、古いホテルではCタイプのみ対応のコンセントが付いているところもあるそう。
心配な方やホテルの口コミで情報があれば、Cタイプの変換プラグを1、2個持っておくと安心できると思います。
ちなみに、筆者がタイで購入した電化製品のプラグは以下のようになっていました。
- Aタイプ: モニター
- B3タイプ: 電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器
- Cタイプ: テレビ、プリンター、電気ポット、加湿器、扇風機、ヘアアイロン
3.変圧器は必要か?
スマホ・パソコン・カメラ
不要
スマホやパソコン、カメラの充電器(ACアダプター)は基本的にフリー電源(AC100~240V対応)なので、海外でも変圧器不要でそのまま使うことができます。
周波数も50/60Hz共用になっていれば問題ありません。
タイに持っていくものは、念のため事前に確認しておきましょう。
モバイルバッテリー
不要
モバイルバッテリーはUSB給電なので、コンセントに差し込むACアダプターがフリー電源(AC100~240V対応)であれば変圧器は不要です。
携帯型ゲーム機
不要(ニンテンドーDS・3DSシリーズは注意!)
携帯型ゲーム機の充電器も、ほとんどがフリー電源(AC100~240V対応)です。
筆者も日本から持ってきたPS3、PS4、PS VITAの充電器はフリー電源(AC100~240V対応)なので、そのままコンセントに差し込んで使っています。
ただ、ニンテンドーDSi LLの充電器は100Vにしか対応していなかったので、ニンテンドーDS・3DSシリーズを持っていく方は、充電器の電圧仕様を確認しておきましょう。
DS・3DSシリーズを持っていく方は注意!
DS・3DSシリーズは、ゲーム機側に差し込むコネクタが独自規格なので、USB-AやUSB-Cタイプなどは差し込めません。
もし、100Vのみ対応の充電器だった場合は、ACアダプターを買い直すか、充電ケーブルを購入しておきましょう。
ドライヤー
不要(海外対応のドライヤーを買うことを推奨)
ドライヤーは消費電力が1,000W前後と大きいので、小型の変圧器では容量オーバーになってしまいます。
こちらの変圧器であれば容量が2,300Wなのでドライヤーに使えますが、電子制御されるヘアアイロンには使えないようです。
メーカー | Alphino |
電圧 | 入力:AC220~240V 出力:AC90~120V |
重量 | 約640g |
サイズ | 19.4×16.8×4.7cm |
定格消費電力 | 2,300W |
ACコンセント | 差込口:3 |
USBポート | USB-A×3 USB-C×1 |
※ ドライヤー使用可。ヘアアイロンは使用不可。
電源タップの代わりにも使えるとはいえ、海外でドライヤーを使うために、このサイズと重量の変圧器を持っていくのはあまりおすすめできませんね。
それなら、初めから海外対応のドライヤーを買った方が良いと思います。
海外対応のおすすめドライヤーはこちらの記事で紹介していますので、購入を検討する際は参考にしてみてください。
ヘアアイロン
変圧器購入を検討する余地あり
ヘアアイロンは消費電力が100Wに満たないものがほとんどなので、小型の変圧器で対応できます。
定格消費電力150Wの変圧器
持っていくヘアアイロンの消費電力が150W以下であれば、以下の変圧器がおすすめ!
メーカー | ISELECTOR |
電圧 | 入力:AC100~240V 出力:AC100~120V |
重量 | 約242g |
サイズ | 12.4×7.0×3.2cm |
定格消費電力 | 150W |
ACコンセント | 差込口:1 |
USBポート | USB-A×2 |
※ ヘアアイロンは定格出力150W、瞬間最大出力180W以内まで。ドライヤー使用不可。
USBポートでスマホなどの充電もでき、コンパクトなので海外に持っていっても邪魔にはならないと思います。
メーカー | べステック |
電圧 | 入力:AC100~240V 出力:AC100V |
重量 | 約258g |
サイズ | 11.0×7.0×4.5cm |
定格消費電力 | 150W |
ACコンセント | 差込口:1 |
USBポート | USB-A×2 |
その他 | 変換プラグ付き |
※ ヘアアイロン・電動歯ブラシ対応(150Wまで)。ドライヤー使用不可。
こちらもUSBポート付きでコンパクト!
変換プラグ一体型なので、変換プラグが必要な国でも安心して利用できます。
定格消費電力200Wの変圧器
持っていくヘアアイロンの消費電力が200W以下であれば、こちらの変圧器がおすすめ!
メーカー | べステック |
電圧 | 入力:AC200~240V 出力:AC100~120V |
重量 | 約290g |
サイズ | 15.8×8.0×3.7cm |
定格消費電力 | 200W |
ACコンセント | 差込口:3 |
USBポート | USB-A×4 |
その他 | 変換プラグ付き |
※ ヘアアイロンは消費電力を十分確認して使用してください。ドライヤー使用不可。
経済産業省承認済みで、過負荷・加熱・短絡の保護機能があり、安心して利用することができます。
USBポートも4つ付いており、充電器としても利用できますね。
とはいえ、変圧器は日本では使えません!
一度きりのタイ旅行であれば、海外対応のヘアアイロンを購入した方が日本でも使えるので良いとは思います。
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4.電源タップ・延長コードも一つは持っていこう
ホテルのコンセントは欲しい場所になかったり、数が少なかったりする場合があるので、電源タップ(延長コード)も1つは持っていった方が快適に過ごせます。
電源タップ・延長コードは変圧器と違い、国内でも使えるので持っていて損はありません♪
タイは雨季(6~10月頃)になると一日一回はスコール(集中豪雨)が降ります。
意外と「雷ガード付き」の電源タップは重宝するので、持っていけば安心して充電できますね!
ケーブル長1mは短いので、2m以上がおすすめです。
詳細はこちらの記事で紹介していますので、海外用に欲しいという方はチェックしてみてください。
5.タイで買った電化製品は日本で使えるか?
タイで売っている電化製品はほとんどがAC220V、50Hz仕様です。
残念ながら、日本に持って帰っても使えない場合がほとんど。
筆者がタイで購入した中では、以下の結果となりました。
【日本で使える(変換プラグ要)】
モニター、テレビ
【日本で使えない】
冷蔵庫、炊飯器、加湿器、電子レンジ、電気ポット、扇風機、ヘアアイロン
モニターとテレビはフリー電源(AC100~240V対応)だったので、変換プラグを使えば日本でも使えそうです。
冷蔵庫、炊飯器、加湿器、電子レンジ、電気ポット、扇風機、ヘアアイロンは全て220V、50Hz仕様だったので日本では使えません。
6.まとめ
220Vのコンセントに100Vのみ対応の機器を差し込むと、機器が故障したり、ショートしたりするので、タイに行く前に入念に電圧仕様の確認を行いましょう。
100Vのヘアアイロンをどうしても持っていきたいという方は、変圧器購入を検討してみてください。