クレジットカードに海外旅行保険が付帯しているって本当?よくわからない・・・。
全てのクレジットカードに海外旅行保険が付帯しているわけではありませんが、年会費無料のクレジットカードでも海外旅行保険が付帯しているものはあります。
ただ、「適用条件」や「補償金額」がカード会社によって違う場合があるので、きちんと理解して利用しないと、いざという時使えなかったり、保険金が足りないということになりかねません。
この記事では、クレジットカード付帯海外旅行保険についてわかりやすく解説します。
1.クレジットカード付帯海外旅行保険
「自動付帯」と「利用付帯」
クレジットカード付帯の海外旅行保険には、「自動付帯」と「利用付帯」があります。
「自動付帯」
クレジットカードを持っているだけで付帯する保険。
「利用付帯」
旅行中の電車・航空機などの代金や、旅行会社のツアー代金をクレジットカードで支払うと付帯する保険。
「ホテルの宿泊費」は対象にならない場合がほとんどなので注意!
補償内容
クレジットカード付帯海外旅行保険には、一般的に以下の補償があります。
保険の種類 | 詳細 |
傷害死亡 | 旅行中のけがや不慮の事故で亡くなった場合 |
傷害後遺障害 | 旅行中のけがや不慮の事故で後遺障害が残った場合 |
傷害治療費用 | 旅行中のけがや不慮の事故での治療費用 |
救援者費用 | ・旅行中の遭難による捜索・救助費 ・ケガや病気などで親族が駆けつける渡航費など |
疾病治療費用 | 旅行中の病気の治療費用 |
賠償責任 | 旅行中に他人にけがをさせたり、他人のものを 壊したりして損害を与えた場合 |
携行品損害 | 旅行中に所有物が盗難・破損・火災などの事故により 損害を受けた場合 |
2019年のデータですが、補償項目別の事故発生割合は以下となっています。
ジェイアイ傷害火災保険-トラブルデータより引用
「治療・救援費用」と「携行品損害」で7割以上なので、この2つの補償は準備しておきたいですね。
クレジットカードに「キャンセル保険」は付帯していないので、電車の遅延などによるキャンセルは補償されないので注意が必要です。
複数枚を併用できる?
結論としては、「傷害死亡・後遺障害」以外の保険金額は複数枚を合算することができます!
保険が有効なクレジットカードを複数枚所持している場合、以下の通り保険金が支払われます。
【傷害死亡・後遺障害】
複数枚カードを所持していても、保険金額は合算されません。
最高保険金額を限度として、各カード会社から振分けされて支払われます。
例えば、以下の保険金額が付帯している3枚のクレジットカードを利用した場合、A社の2,000万円が最高額なので、死亡・後遺障害で支払われる保険金は2,000万円になります。
その2,000万円を各カード会社が割合に応じて負担します。
カード会社 | 傷害死亡・後遺障害 保険金額 |
支払う保険金額 |
A社 | 2,000万円 | 1,000万円 |
B社 | 1,000万円 | 500万円 |
C社 | 1,000万円 | 500万円 |
【それ以外の保険金】
複数枚カードを所持していれば、保険金額は合算されます。
ただし、支払われる保険金は実際の治療費・損害額が上限。
例えば、以下の保険金額が付帯している3枚のクレジットカードを利用し、治療費が250万円だった場合、その250万円を各カード会社が割合に応じて負担します。
この例の場合だと、最高で500万円までの治療費であれば、保険金で賄えることになります。
カード会社 | 傷害治療費用 | 支払う保険金額 |
A社 | 200万円 | 100万円 |
B社 | 200万円 | 100万円 |
C社 | 100万円 | 50万円 |
合算できるなら複数枚所持しておきたいですね。
メリット
クレジットカード付帯海外旅行保険のメリットは以下となります。
① 無料で利用できる場合がある
年会費無料のクレジットカードであれば、海外旅行保険も無料で利用できます。
② 申し込みの手間がかからない
利用するにあたり、事前申し込みは不要です。
利用付帯の場合、特定の支払いにクレジットカードを使うだけで保険が適用されるので便利ですね。
③ 複数枚の保険金額を合算できる(死亡・後遺障害以外)
前述の通り、死亡・後遺障害以外の補償額は実際の治療費・損害額を限度として合算できます。
④ 『家族カード』があれば、家族も補償できる
『家族カード』があるクレジットカードなら、同行する家族にも保険を適用できる場合があります。
デメリット
クレジットカード付帯海外旅行保険のデメリットは以下となります。
① ほとんどは『利用付帯』
年会費無料で自動付帯のクレジットカードもありましたが、最近続々と利用付帯に改定されています。
とはいえ、電車・航空機などのチケット代やツアー代金はクレジットカードで支払う場合が多いと思うので、そこまで不便ではないと思います。
② 補償の対象者は会員のみ
補償の対象者は会員のみで、家族は対象にならないので注意が必要です。
同行する家族にも保険を適用させたい場合は、『家族カード』を発行できるクレジットカードを選ぶのがおすすめ!
③ 18歳未満は発行できない
未成年はクレジットカードの支払い能力が十分ではないと判断されるため、カードを発行することができません。
家族カードも18歳未満は発行できないので、18歳未満は保険会社の保険を利用する必要があります。
④ トラブル等によるキャンセル保証がない
空港までの電車の遅延や親族の死亡・危篤など、予期しない理由によるキャンセルが発生しても保証されません。
これには別途「海外旅行キャンセル保険」が必要になります。
キャッシュレス診療サービス
「キャッシュレス診療」を利用すれば、病院での治療費を自費で立て替える必要なく治療を受けることができます。
治療費が高額だとクレジットカードの利用枠を超えてしまう場合もあるので、何気に重要なサービスですね。
全ての病院でキャッシュレス診療を受けられるわけではないので、病院に行く前に利用するカード会社のサポートに連絡しましょう。
ここからは、海外旅行保険付帯のおすすめのクレジットカードを3枚ご紹介します。
いずれも年会費永年無料!
2.個人で持つなら最強!エポスカード
カード情報
年会費 | 無料 |
国際ブランド | VISA |
付帯条件 | 利用付帯(2023年10月1日以降に渡航) |
保険の対象者 | 会員本人のみ |
補償期間 | 最高90日間 |
キャッシュレス診療 | 可能(提携病院のみ) |
引受保険会社 | 三井住友海上火災保険 |
家族カード | 無し |
ETCカード | 有り(年会費無料) |
その他付帯保険 | 無し |
ポイント | エポスポイント |
公式サイト | エポスカード |
補償金額
適用条件
2023年10月1日からは、ツアー代や航空機・電車などの代金の支払いが適用条件となります。
エポスカード-海外旅行傷害保険のサービス改定のお知らせより引用
これまで自動付帯だったものが「利用付帯」に改定されています。
ただ、「傷害死亡・後遺障害」と「賠償責任」の保険金額はアップしており、まだまだ欠かせないカードであることは間違いありません。
家族カードはありませんが、個人で持つなら最強のカード!
年会費無料のクレジットカードの中では「傷害・疾病治療費用」の保険金額も高いので、一番初めに持っておきたいカードですね。
\ネットからの入会で2,000エポスポイントプレゼント!/
3.2枚持ちで家族も保証!リクルートカード
カード情報
年会費 | 無料 |
国際ブランド | JCB、VISAまたはMastercard |
付帯条件 | 利用付帯 |
保険の対象者 | 会員本人のみ |
補償期間 | 最高90日間 |
キャッシュレス診療 | 可能(提携病院のみ) |
引受保険会社 | 損害保険ジャパン(損保ジャパン) |
家族カード | 有り(年会費無料) |
ETCカード | 有り(年会費無料) 新規発行手数料 ・JCB: 無料 ・VISA/Mastercard: 1,000円 |
その他付帯保険 | 国内旅行保険、ショッピング保険 |
ポイント | リクルートポイント |
公式サイト | リクルートカード |
補償金額
適用条件
「搭乗する公共交通乗用具」または「参加する募集型企画旅行」の料金をカードで支払うと適用。
「公共交通乗用具」の例
「募集型企画旅行」の例
JCB-旅行傷害保険の適用条件より引用
「JCB」と「VISAまたはMastercard」の2枚のカードを発行できるのがメリット。
家族カードを発行すれば本会員と同じサービスを受けられるので、家族がいる方にもおすすめ!
2枚のカードでそれぞれ家族カードを発行して適用条件を満たせば、保険金額も2倍!
国内旅行保険とショッピング安心保険も付帯しているので、普段使いのカードとしても有用なカードです。
4.ツアーに参加するなら!楽天カード
カード情報
年会費 | 無料 |
国際ブランド | VISA、JCB、Mastercard、 American Express |
付帯条件 | 利用付帯 |
保険の対象者 | 会員本人のみ |
補償期間 | 最高90日間 |
キャッシュレス診療 | 可能(提携病院のみ) |
引受保険会社 | 楽天損害保険(楽天損保) |
家族カード | 有り(年会費無料) |
ETCカード | 有り(年会費550円) |
その他付帯保険 | カード盗難保険 |
ポイント | 楽天ポイント |
公式サイト | 楽天カード |
補償金額
適用条件
日本を出国する以前に 『募集型企画旅行の料金』 に該当する代金をカードで支払うと適用。
「募集型企画旅行」の例
楽天カード-海外旅行傷害保険より引用
ツアー代金やツアーに参加するための航空券の支払いに利用しないと保険が適用されません。
ツアーに参加しない個人・家族旅行には使えないので注意!
携行品損害は補償されていませんが、他の保険金額が高いので、ツアーに参加するのであれば持っていて損はないカードです。
\新規入会・利用で5,000ポイントプレゼント!/
5.まとめ
クレジットカード付帯海外旅行保険について、よくわからないという方向けにわかりやすく解説しました。
おすすめのクレジットカードは、
- 個人・家族旅行なら「エポスカード+リクルートカード」
- 個人でツアーに参加するなら「エポスカード+楽天カード」
- 家族でツアーに参加するなら「リクルートカード+楽天カード」
です。
3枚とも年会費無料なので、全てのカードを発行しておいて、旅行の形態に合わせて利用するカードを選択しましょう!
カードの発行はこちらから ⇒ エポスカード 、リクルートカード、楽天カード