筆者は仕事で渡タイしていた時に妻と出会い、国際結婚しました。
すぐに子供も生まれ日本で暮らしていましたが、子供が幼稚園に通い始めて約半年後に妻がうつ病(精神疾患)を発症。
妻はこのまま日本で暮らしていくのが難しい状態になってしまったので、「離婚」か「タイ移住」のどちらか選択を迫られました。
結果として、家族でタイに移住する道を選びましたが、今では正解だったと思っています。
1.うつ病(精神疾患)の症状
妻のうつ病(精神疾患)の症状としては、以下のものがありました。
眠れない
- 3~4時頃まで眠れない日が何か月も続いていた。
- 眠りが浅く、何度も目が覚める。
突然泣き出す
- 夜中に前触れもなく突然泣き出す。
悪い想像をしてしまう
- 外に出るのが怖い。
- 夫の帰りが遅かったり、土日に仕事に行くと浮気を疑う。
投げやりになる・暴れる
- 止めていたお酒とタバコを再開。
- 言い争いになることも多くなり、暴れて家のものを壊す。
- 言い争いの後に家出してしばらく戻らない。
2.うつ病(精神疾患)の原因
妻がうつ病(精神疾患)になったのは、主に以下が原因でした。
国際結婚にあこがれを持つ方もいると思いますが、相手国の言葉や文化を理解しない状態で移住すると苦労することになります。
国際結婚の離婚率は約50~60%で「2組に1組」が離婚すると言われており、そのことを裏付けています。
話し相手がいない(ホームシック)
- 国際結婚でタイから日本に来たので、家族や友達と離れてしまった。
- 住んでいる場所の近くに友達や知り合いがいなかった。
- 日本語があまりわからないので、話すのは夫と子供だけ。
- 夫が仕事、子供が幼稚園に行くと、家で一人になる時間が長く寂しかった。
頼れる相手がいない
- 近くに家族や友達、知り合いがいなかった。
- 夫の両親は住んでいる場所が遠く、頼ることが出来なかった。
- 日本語があまりわからないので、幼稚園の先生やカウンセリングの先生に相談することができなかった。
夫の帰宅が遅く、ワンオペ状態
- 夫は平日は残業が当たり前で、土日も出勤する日があった。
- 夫が仕事の間は妻が一人で子供の相手をしていた。
欲しいものが手に入らない
- タイなら簡単に手に入れられたものも、日本だと夫頼り。
3.タイ移住を決断した理由
症状がだんだん悪化していき、妻は日本で生活を続けていくのが難しい状態になりました。
「離婚」も頭をよぎりましたが、以下の理由で家族でタイに移住することを決断しました。
夫や子供のことが嫌いになったわけではない
「あなたのことが嫌い」「一人になりたい」「別れたい」と言われたら離婚も考えたでしょうが、冷静になった時に聞くと、嫌いになったわけではなく「寂しい」という思いが強かったようです。
子供の相手をせずにスマホばかり見ていることもしばしばありましたが、子供のことも本心では愛していました。
日本ではどこに行っても同じ
妻の症状が酷くなった時に筆者の母親も応援に駆けつけてくれましたが、妻の状態は改善しませんでした。
やはり、自分の家族や友達が近くにいないと良くならないと感じました。
仕事に疲れていた
正直、毎日のように残業し、仕事に追われることに疲れていたということもあります。
タイであれば物価も安く、妻も仕事ができるので、家族で一緒にいられる道を探すきっかけが得られると思いました。
4.タイに移住して良かったこと
タイに移住するまでには色々と苦労もありましたが、今では移住して良かったと思っています。
妻の症状が改善した
妻は元々社交的で話すのが好きな方だったので、家族や親戚、友達と話せるようになって元の状態に戻ってきました。
また、不安が無くなったことで、睡眠も十分とれるようになりました。
今では日本にいた頃の自分はどうかしていたと思い返し、「ごめんなさい、ありがとう。」と言ってくれます。
子供が妻に懐くようになった
実は、日本でうつ病(精神疾患)の症状が出てから、子供は妻から距離を置くようになっていました。
タイに来てからはむしろ妻に懐いています。
今は逆にパパはあっち行けという感じなので悲しい・・・。
子供がタイ語を話せるようになった
今、子供はタイの幼稚園に通っています。
タイ語もだいぶ覚えて、妻とタイ語で会話ができるまでになり、妻も喜んでいます。
子供の吸収力はすごいですね!
物価が安い
やはり、一番心配なのは「お金」でした。
タイは日本より物価が安いので、一時的に無職でも日本での貯金と妻の稼ぎで何とか生活が出来ています。
5.タイに移住して悪かったこと
移住して悪かったことももちろんあります。
仕事先を見つけるのが難しい
求人情報を見ると、必須条件として「英語またはタイ語が日常会話レベル」となっているところが多く、英語やタイ語が出来ないとなかなか就職が難しそうです。
バンコク周辺であれば語学不問の求人もあるようですが、妻の実家は田舎なので、近くに日本人の就職先がほとんどないという状況もあります。
このブログで少しでも収入が得られるといいですが・・・。
子供の遊び場が少ない
子供は日本にいた頃は公園で遊ぶのが大好きでしたが、プラチンブリには公園がほとんどありません。
たとえあったとしても、屋外では暑すぎて長時間は遊ばせられません。
滑り台やブランコで遊びたいという子供の希望を叶えられないもどかしさはあります。
定期的に停電する
工事のためか定期的に停電が起き、日中は電気が使えないこともしばしば。
日本ではまずないので、やりたかったことが出来ずイライラすることがあります。
蚊・アリ・ハエ・ヤモリが部屋に入ってくる
一番これが堪えたかも。
今は引っ越したのでだいぶましになりましたが、妻の実家に住んでいたときはひどい状況でした。
- 玄関を開けっぱなしなので虫が入り放題
- トイレにも蚊がたくさんおり、用を足しているといつの間にか刺されている
- 食べ物やお菓子を部屋に置いていると、いつの間にかアリが群がっている
- 部屋のドアを開けるとハエが入ってくるので、毎回対処するのが面倒
子供も寝ている間に何ヶ所も蚊に刺されて、「痒い痒い」といつも言っていました。
虫が嫌いな人は相当なストレスです。
6.移住を決めるのは慎重に
妻の状態が改善したので、筆者は移住して良かったと思っていますが、誰もが同じ結果になるとは思っていません。
移住を決める前に以下の点は確認しておいた方が良いです。
妻(夫)の症状が改善した時に、婚姻関係を維持できるか?
そもそも嫌われていたり性格が合わないのでは、たとえ移住しても結局離婚してしまう可能性があります。
妻(夫)が自分や子供をどう思っているのか、本心を確認しておきましょう。
無職になって移住先で離婚すると悲惨です。
仕事先を見つけられそうか?
仕事先を見つけてから移住できれば一番良いですが、病気の時は冷静な判断ができません。
筆者の場合は、妻が1日でも早くタイに行きたいと暴れたので移住することを優先しましたが、やはり安定した収入源が無いというのは不安が大きいです。
移住後に夫婦とも無職になる場合は、ある程度の預貯金が無いと止めておいた方が良いです。
子供の希望はどうか?
筆者の子供は4歳だったので、まだ自分の希望を伝えるのが難しい年齢でした。
物心がつく頃であれば、日本に残りたいか、海外に行きたいか判断もできると思うので、子供の希望も判断材料になります。
移住する前は子供が馴染めるか不安もありましたが、今では元気に幼稚園に通って友達もできています。
移住先の生活はどうなるか?
先述の通り、筆者は移住後しばらく妻の実家に住んでいましたが、虫の被害が酷くて嫌になることがありました。
実際に生活してみないとわからないことも多いと思いますが、逆に自分がうつ病(精神疾患)になってしまう可能性があれば、本末転倒になってしまいます。
7.『VPN』を利用して人生を楽しもう!
国際結婚して移住すると、今まで使っていた動画配信サービスなどが利用できなくなることがあるので、楽しみが少なくなりますよね。
筆者は今タイ在住ですが、本来日本にいなければ見ることができないAmazonプライムビデオを見ることができています。
それは『VPN』というサービスを使っているから!
VPNで日本のサーバーを設定すれば、見かけ上日本からアクセスしているのと同じ状態になります。
逆を言えば、VPNでタイのサーバーを設定すれば、本来はタイでしか見ることができないテレビ番組や動画を日本で見ることもできます!
国際結婚した相手が自分の国のテレビ番組や動画を視聴することで少しでも楽しみが増えるのであれば、試してみる価値はあると思います。
結果は変わらなかったかもしれませんが、筆者も日本にいた頃に『VPN』の存在を知っていればと思うことがあります。
『VPN』の詳細については以下の記事で紹介していますので、興味のある方は覗いてみてください♪
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8.まとめ
筆者はタイに移住して正解だったと思っていますが、苦労することも多かったので、移住を決めるのは慎重に考えた方が良いです。
同じように妻(夫)がうつ病(精神疾患)になり、今後どうしようか迷っている方の少しでも助けになれば嬉しいです。
実際のタイ移住のスケジュールとやっておけば良かったことは以下の記事でまとめています。